静岡市の消防職員が重傷 訓練で8メートルの高さから転落

 静岡市消防局の駿河消防署の20代男性消防職員が訓練中に高所から転落し、骨盤骨折などの大けがを負っていたことが8日、同局への取材で分かった。訓練中の事故で一般市民への影響はないとして、公表しない方針という。
 同局などによると、事故は5日午後4時15分ごろ発生。訓練棟の3階まで三連はしごを伸ばし、さらに4階に進入するためのはしごをベランダに掛ける訓練を実施中、男性職員が体勢を崩し、約8メートルの高さから転落した。命綱を装着していたが固定されておらず、ロープごと落下した。
 事故発生から約5分後に救急隊が到着した時点では意識不明だったが、病院に搬送中に意識が回復した。骨盤骨折と外傷性くも膜下出血の重傷を負ったという。
 同局消防総務課の担当者は「事故当時の状況や安全策に不備はなかったかを調査し、再発防止につなげたい」と話した。

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