安倍川花火「地域の誇り」 葵区・田町小で学ぶ会 住民が思い語る

 静岡市葵区の田町小3年は8日、地域で行われる安倍川花火大会について学ぶ授業を行った。同校卒業生で大会本部実行委員長を務める滝田芳則さん(79)と学校評議員中西健司さん(80)を講師に招き、大会へ懸ける地域住民の思いを聞いた。

安倍川花火大会について、滝田実行委員長(左)から話を聞く3年生=静岡市葵区の田町小
安倍川花火大会について、滝田実行委員長(左)から話を聞く3年生=静岡市葵区の田町小

 2人は大会の概要のほか、約2千人が犠牲になった静岡空襲(1945年6月)の慰霊のために戦後始まったという歴史や、実行委の活動を説明。「静岡を代表する花火大会が行われる地域であることを誇りに思ってほしい」と語った。児童は熱心にメモを取り、盛んに質問を寄せた。
 大会は台風やコロナ禍で2018年から21年まで4年連続で中止したが、今年は開催する方針。中田美緒さん(8)と亀山優佳さん(8)は「皆と楽しく見た記憶がある」と振り返り、「今日学んだことを思い出しながら、花火を見たい」と話した。

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