静岡県産オリーブオイル 2団体、世界大会金賞 品質向上へ弾み
「オリーブ・ジャパン2022国際オリーブオイルコンテスト」の受賞者がこのほど発表され、静岡県内の2団体が最高賞に次ぐ金賞を受賞した。県内では近年、オリーブ生産が拡大中。国際コンテストの入賞で、オリーブオイルの品質向上の面でも弾みがつきそうだ。

本県からの金賞受賞は静岡市葵区のCREA FARM(クレア・ファーム)の「静岡産エキストラバージンオリーブオイル」と、浜松市南区の和Olive園の「セントキャサリンブレンド」。
各国から816品の出品があり、最優秀賞10品はイタリアとスペイン製が占めた。金賞の299品中、日本製は14品。2団体が受賞した本県は、オリーブ栽培で有名な小豆島を含む香川県の7団体(産地のみを含む)に次ぐ健闘ぶりだった。
本県のオリーブ出荷量は全国7位の2・8トン(2019年)。若い木が多く、生産量はまだ少ないが、栽培面積は掛川市が産地化に向けて力を注ぐなど、香川の213・5ヘクタールに次ぐ全国2位の47・9ヘクタールに広がった。
コンテストで金賞を受けた和Olive園は今回が初出展で、金賞1品、銀賞4品と出品5品すべてが入賞した。60本の苗木を植えた16年秋から徐々に拡大し、現在は約1・5ヘクタールの土地に約500本を栽培している。
同園の小楠和男代表(61)は「オリーブの実は木から離れると急速に酸化する。午前に収穫したら、午後には搾ることを心掛けた」と鮮度へのこだわりを強調する。引き続き品質の改善に努め、県産オリーブオイルの認知度アップを目指す。