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静岡人インタビュー「この人」 戸塚昌宏さん 「御鎮座950年祭」を実施した浜松・高塚熊野神社宮司 

 代々社家の出身で2002年から現職。神社の創建は平安時代後期の11世紀と伝わる。約4年前に歴史の一端を伝える史料が“発見”されたことを機に、初の御鎮座祭として5月末に奉祝大祭などを行った。58歳。

戸塚昌宏さん
戸塚昌宏さん

 ―御鎮座祭に至った経緯は。
 「延久年間(1069~1074)に紀州の熊野本宮の神主が全国行脚中に足を留め、祭祀(さいし)したのが始まりとされる。ただこれは口頭伝承で、明確に掲げることができなかった。2018年に浜松市立中央図書館に昭和16年の旧可美村役場保存の神社関係文書が保管されていると分かった。鎌倉期以前からこの地にあり、源頼朝が参詣した―旨の記述があり、こうしたことに論拠を得て地域で準備を進めた」
 ―どんな思いを込めたか。
 「今の時代に生きるわれわれが、950年の節目に催しを行うことで、千年につなぐレガシーを残せたらと思いを深めた。記念行事として神社北側には参道を新たに設置した。当日は天気も良く、多くの人に足を運んでいただき、大変感慨深かった」
 ―北参道設置の理由は。
 「JR東海道線高塚駅に近い北側にも参道が開かれたことで利便性が増した。同時に、古来津波発生時には人々が避難したとも伝わり、命山としての役割をはじめ、地域防災面で重要な意味があると考えている」
 ―今後の神社のあり方は。
 「コロナ禍で心が弱り、言葉にできない思いを抱える人は多い。神様への手紙を投函(とうかん)してもらう境内の『八咫烏(やたがらす)ポスト』にも多くの願い事が寄せられている。ピアノを置いて自由に演奏できるようにする構想もある。心を癒やす場として、何度も来たいと思える場所にしたい」

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