仮想空間でUD学ぶ 浜松・追分小児童が体験 アクト通りの設備再現

 浜松市はこのほど、ユニバーサルデザイン(UD)を学ぶバーチャル空間を同市中区の浜松未来総合専門学校の協力を得て制作した。一般公開に先立って6日、追分小の4年生約30人を対象に学習体験会を開いた。

バーチャル空間でUDを学ぶ子どもたち=浜松市立追分小
バーチャル空間でUDを学ぶ子どもたち=浜松市立追分小

 バーチャル空間は同専門学校のグラフィックデザイン科などの学生6人が手掛け、同市中区のアクト通り周辺をイラストで再現した。仮想オフィスを提供するoVice(オヴィス、石川県)のサービスを利用した。
 児童はタブレット端末にバーチャル空間を表示し、アバター(分身)で動き回って点字ブロックや音声案内板、水飲み場などを探した。見つけると表示される解説や動画を見て、UDの役割や目的を学んだ。楢崎結心さん(9)は「身近な場所に多くのUDがあることを知ることができた」と話した。
 現地見学に代えてオンラインでUDを学ぶことができないか検証するため試験的に制作した。7月16日~8月8日に一般公開し、試験運用する。

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