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静岡人インタビュー「この人」 白砂幸子さん 親子療育塾「風」を開所

 知的障害のある息子を育ててきた34年間の経験を生かし、県内の障害児と親を支援する療育塾を開業した。日常生活に必要な動作や知識を子どもに教えるほか、親に対しても効果的なしつけ方などを助言する。63歳。

白砂幸子さん
白砂幸子さん

 -きっかけは。
 「入園させる幼稚園が決まらなかったり社会から孤立する不安を感じたりと苦労は多かった。特別支援学級の支援員などとしても働いたので、自身の経験を生かし、後輩ママ、パパを助けたいと思った。学校だけではフォローできない家庭内でのしつけ方や悩みごとの解決にも力になりたいと考えた」
 -どのような塾か。
 「療育手帳を所有する子どもを対象に、手洗いや着替え、時計の読み取りなど生活に必要なことをマンツーマンで指導する。息子の子育ての中で役に立った道具や教え方を多く取り入れている。親にも指導の参考にしてもらうほか、進学先の決め方や行政の支援を受ける際の手続きなども相談に応じる」
 -反響はどうか。
 「『こういう塾を探していた』『どう療育したら良いか分からない』と県内各地から問い合わせがあった。悩みを抱えている障害児の親は身近にも多いのだと改めて実感した。教育のプロではないが、いろいろな家庭のママ、パパの通過点として、少しでも役に立ちそうなことを持ち帰ってもらいたい」
 -展望は。
 「子育てに見通しが持てることは不安の解消につながる。私の息子は現在働くことができ、通勤も一人でこなしていて、一つの良い事例になる。時間をかけて今できることを積み重ね、『障害があるからできない』ではなく『こうすればできる』を発見する場にしたい」
 (東部総局・山川侑哉)

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