問い合わせに即ウェブ対応 裾野市「オンライン窓口」実験

 裾野市は6日、職員がウェブ上で市民らに対応する「オンライン窓口」の実証実験を始めた。市公式サイトの閲覧者に対して市から音声通話やチャットでのやりとりを呼び掛け、リアルタイムで情報を提供する。

職員がウェブ上で対応する「オンライン窓口」。裾野市が実証実験を始めた=市役所
職員がウェブ上で対応する「オンライン窓口」。裾野市が実証実験を始めた=市役所

 ウェブ体験ツールを開発、運営するジェイタマズ(東京)との連携事業。アクセス行動を解析し、不明点や問い合わせがありそうな閲覧者に「担当者とこのまま音声通話ができます」「チャットで気軽に質問できます」などと画面上で案内する。希望者はそのままワンクリックで接続して、担当課の職員とウェブ上で交信できる。
 当初は閲覧数の多い「補助金情報」「位置指定道路の情報公開」「お問い合わせフォーム」のウェブページを対象にする。市戦略推進課の中原義人係長は「市役所の窓口を訪れる必要はなく、窓口の混雑緩和にもつながる」と期待する。
 実証実験はコロナ禍で非対面式のオンラインツールが広がる中、市民サービスの向上と業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を目的に始めた。市は利用状況や職員負担などを分析し、本格導入するかどうかを検討するという。

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