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人材呼び込み活性促進 静岡県への移住転職を支援する会社を起業 酒井優一さん【とうきょうウオッチ/インタビュー】

 延べ2千人の転職や企業採用の支援に携わった会社員経験を生かし、2021年9月に独立。静岡に特化した移住転職を支援する「TurnX(ターンエックス)」を設立した。故郷の静岡市と横浜市での2拠点生活中。37歳。

酒井優一さん
酒井優一さん

 ―静岡への移住、転職の現状をどう見るか。
 「ふるさと回帰支援センターの移住希望地ランキングで静岡県は2年連続1位。ただ、県内企業の求人は、東京の人の目に入っていない。静岡、浜松両政令市は人口減少傾向にある。テレワーク移住も在京企業に勤めたままの人が多い。採用ノウハウが足りず、転職希望者が企業情報にアクセスできないまま終わっている印象だ。優秀な人材を呼び込み、静岡の企業をもっと活性化させたい」
 ―なぜ起業したか。
 「大好きな静岡を盛り上げ、恩返ししたかった。東京で活躍する20代、30代の優秀な人材の中には、静岡に戻りたい、貢献したいと思っている出身者は多い。一方、求人に力を入れる静岡の企業は多い。もっとマッチングできるはずだ。キャリア相談だけでなく、家族の有無、住居や生活の希望も含めて相談に乗っていく。UターンやIターンを加速させたい」
 ―目標は。
 「移住者の関係構築ができる場もつくっていきたい。人を引き寄せるキーマンが来れば、その人の元で働きたい人が増える。実績を積み上げ、静岡への移住転職のムーブメントを起こしたい」

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