障害ある子の命 災害から守ろう 浜松市中区で防災講座

 浜松市中区の市防災学習センターはこのほど、障害がある子の防災を学ぶ講座(静岡新聞社・静岡放送後援)を同センターで開いた。オンラインを含め、県内外から約60人が参加した。

障害がある子の防災について解説した講座=浜松市中区の市防災学習センター
障害がある子の防災について解説した講座=浜松市中区の市防災学習センター

 浜松医療センターの小児科部長の宮本健医師が講師を務め、2011年の東日本大震災で寝たきりの17歳の少年が津波から逃げ遅れたり、薬が流されたりした事例を紹介。18年の台風24号で発生した停電では、人工呼吸器などの電源確保が課題として浮かび上がったと話した。
 生活用品や医薬品の分散備蓄や、周囲に協力を求められるよう地域と事前に情報共有する必要性を指摘。「避難所に行けばなんとかなると思わず、日ごろから自分で備えることが大切」と呼び掛けた。

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