テーマ : 沼津市

歌人・明石海人の生涯や作品学ぶ 母校沼津商高生

 沼津市出身の歌人明石海人(1901~39年)の母校沼津商高は3日、海人を研究する岡野久代さん(78)=三島市=を招いた講演会を清水町の同校で開いた。1年生169人が参加し、ハンセン病と闘いながら創作を続けた海人の生涯や作品について学んだ。

明石海人の生涯について語る岡野さん=清水町の沼津商高
明石海人の生涯について語る岡野さん=清水町の沼津商高

 岡野さんは、海人の出生地と出身校をテーマに、当時の片浜村で生まれ、ハンセン病を発症して岡山県の長島愛生園に隔離されるまでの生涯を説明した。「駿河湾を見て育ったことが“海人”という雅号につながっているのでは」と指摘。高校時代は内省的で目立たない生徒だったことなど、当時の様子を同級生の証言や学校の成績から解説した。
 最後は代表的な歌集「白描」の序文を全員で唱和した。岡野さんは「この学校に立派な卒業生がいたことと、その功績が今も残っていることを胸に刻んでほしい」と呼び掛けた。

いい茶0

沼津市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞