静岡県加盟可否、協議へ 期成同盟会 再申請を報告【大井川とリニア】

 リニア中央新幹線の沿線9都府県でつくる「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」は3日、都内で総会を開いた。会長の大村秀章愛知県知事が、川勝平太知事から加盟申請書が再提出されたと報告した。今後、会員の意見を書面で聞き取り、対応を協議する。
 2019年の前回加盟申請時は、本県の建設促進の立場が明確でないなどの声があり「会として意見がまとまらなかった」(大村氏)。県が2日に再提出した申請書は「基本姿勢は促進」と明記したが、水資源や生物多様性への影響回避に課題が残るとも記載されている。大村氏は「この文面をどう評価するか。会員の意見をうかがいたい」と述べた。
 大村氏は総会後、本県の加盟について「趣旨に賛同いただくことが必要だ」と指摘した。川勝知事が住民の理解と協力を得られない場合は選択肢に入れるべきと主張するルート変更に関しては「事業が宙に浮くことになる。難しい」とし、受け入れられないとの考えを示した。加盟の可否について意見集約の時期は明言しなかった。
 総会では静岡工区を含む早期の全線整備を求める決議を集約。大村氏が国土交通省、自民、公明両党に要望書として届けた。

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