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特集 : 福祉・介護

障害者施設から調達 17.4%増、過去最高 静岡県2021年度

 静岡県が2021年度に障害者就労施設から調達した物品や業務の総額が前年度比17・4%増の6395万円となり、過去最高を更新したことが、3日までの障害者政策課のまとめで分かった。「1所属1発注」をスローガンにした取り組みが浸透したため。この実績を踏まえて22年度の調達目標は「6600万円以上」に設定した。

県の調達実績推移
県の調達実績推移


 障害者の自立を促すため13年に施行された障害者優先調達推進法を受け、県は毎年目標額を定めて発注拡大に取り組んでいる。対象は事務用品や日用品、食品などの物品と、印刷や清掃、草刈りなどの役務。
 21年度は新型コロナウイルス禍で中止されていた観光イベントの再開に伴い、グッズなどの小物雑貨が伸びた。県教委や県警を含む401所属のうち399所属が発注し、全体に占める割合は99・5%と前年度から4・8ポイント上昇したことも総額の押し上げにつながった。
 このほど開いた推進本部会議では、各部局の担当者が取り組みを報告。「持続可能な開発目標(SDGs)にも合致する。引き続き1所属1発注を実現したい」「他の所属の事例を参考にしながら積極的な調達を呼び掛けた」などの声が上がった。
 障害者施設で働く人たちに支払われる工賃はコロナ禍の影響を受けている。県内の就労継続支援B型事業所397施設の工賃は20年度実績で月額1万5529円と、前年度から千円近く下がった。
 県障害者政策課は「引き続き全庁を挙げて障害者就労施設への発注拡大に取り組む」としている。

 ■県内全体も一転増加 浜松市トップ 6768万円
 県のまとめによると、県と県内35市町、5独立行政法人を合わせた2021年度の県内全体の調達総額は前年度比4・0%増の3億446万円で、3年ぶりに増加に転じた。
 市のトップは浜松市の6768万円。市内の事業所の情報と発注可能な物品・役務をまとめた冊子を作り、発注拡大につなげているという。2位は御殿場市の2341万円、3位は島田市の2313万円だった。
 町は長泉町が246万円で最も多く、南伊豆町が139万円で続いた。唯一ゼロだった松崎町は「コロナの影響で事業が中止になり、発注がなくなった」という。
 独立行政法人は公立大学法人、県立病院機構、静岡文化芸術大、静岡社会健康医学大学院大、静岡市立静岡病院で、合計は2・7%増の120万円だった。  

障害者施設からの調達実績

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