浜松市が初クラウドファンディング コアジサシ保護へ協力呼びかけ

 浜松市は3日、同市西区の舞阪海岸にある希少な鳥「コアジサシ」の保護エリアの修繕費用について、クラウドファンディング(CF)で寄付金を募集すると発表した。市がCFで資金調達を行うのは初の試み。

営巣地で過ごすコアジサシ=浜松市内
営巣地で過ごすコアジサシ=浜松市内

 コアジサシはカモメ科の小型の鳥。毎年4月ごろに同市へ飛来し、秋ごろまで遠州灘に面した砂浜や天竜川周辺で営巣、産卵、子育てを行う。環境省のレッドリストでは、絶滅の危険が増大している「絶滅危惧2類」に分類されている。
 市環境政策課によると、旧舞阪町時代から浜名湖今切口東側の同海岸に保護エリアを設けてきた。現在は約17万3000平方メートルを保護柵で囲っている。柵の木くいやロープが強風で倒れたり、砂に埋もれたりするために定期的な補修が必要という。4月に修繕を行った際に要した130万円を目標額とし、市内外に広く協力を呼び掛けることにした。
 寄付は6月6日午前10時から、ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」内の「ガバメントクラウドファンディング」で受け付ける。終了は9月4日。返礼品はない。目標額に未達の場合、工事費用の差額分は市の予算で賄う。

 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞