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GW人出483万人 静岡県内、本格回復ほど遠く

 静岡経済研究所がまとめたゴールデンウイーク(4月29日~5月8日)の集客動向調査によると、県内観光レジャー施設や主要イベント(計254カ所)の人出は延べ483万人で、前年より22・5%増加した。新型コロナウイルス感染拡大後、3年ぶりに移動制限のない大型連休だったが、コロナ前の2019年と比べると人出は半数程度に落ち込んだままで、観光・レジャーの本格回復にほど遠い結果となった。

大型連休中に5万人以上集客した催事・施設
大型連休中に5万人以上集客した催事・施設

 地域別では、首都圏からの観光客増加で東部が19年比24・6%減だったのに対し、西部は浜松まつり(浜松市)が12万3千人と大きく落ち込んだ影響で同70・3%減となり、明暗が分かれた。
 期間中のイベントやレジャー施設で、集客数最多は道の駅富士川楽座(富士市)の13万人。浜名湖ガーデンパーク(浜松市)は9万8千人を集め、5万人以上の人出があった県内11カ所で唯一、コロナ前の水準を上回った。三嶋大社(三島市)と道の駅伊東マリンタウン(伊東市)は各9万3千人。
 感染者数が高止まりしているために屋内施設・レジャーが敬遠され、3密を回避できるキャンプなどアウトドア人気が高まった。アニメ「ゆるキャン△」に登場した田貫湖キャンプ場(富士宮市)は3万7千人で、19年比で倍増した。
 調査に対して従業員確保の苦労を訴える事業者が多く、人手不足も課題に浮かんだ。同研究所の担当者は「以前のようなにぎわいを取り戻すには、感染状況の推移とともに入場制限緩和など、業界団体のガイドライン見直しがポイントになる」と指摘した。

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