静岡市6月補正 給食費据え置きへ 上昇分鑑み予算化

 静岡市は物価高騰の影響が懸念される小中学校、こども園などの給食費について、食材費の値上げ分に相当する額をあらかじめ予算化する方針を固めた。給食費を据え置くなどして、子育て世代の家計負担を軽減する。2022年度分の関連経費3億2千万円を6月補正予算案に盛り込む方向で調整している。1日、関係者への取材で分かった。

静岡市役所
静岡市役所

 関係者によると、ロシアのウクライナ侵攻や急激な円安などに伴う物価高騰を受け、給食の材料として頻繁に使用する小麦、食用油、タマネギ、ジャガイモなどの値上げが危惧されている。
 市は消費者物価指数を参考に、22年度の給食の材料費が前年度比で最大10%上昇すると試算した上で、値上げ分に対応する予算の確保に踏み切る。国の臨時交付金を財源とする。
 予算化の対象となるのは、市立小中学校126校の児童生徒4万5千人分、市立こども園・待機児童園58園の園児3800人分を想定する。給食の質、量についても原則維持するという。
 私立こども園・保育所などに対しては、給食費と、実際にかかった食材費との差額を園側に助成する。市内225園の1万6200人分が対象になる見通し。

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