静岡銀行が「ソーシャルローン」 新興国支援企業に5億円 

 静岡銀行は1日、アジアの新興国で少額融資などを手掛けるベンチャー企業の五常・アンド・カンパニー(東京)に5億円を融資するソーシャルローンの契約を結んだ。同社はインドに金融サービスを普及し、現地の生活を向上させる事業の資金として活用する。ソーシャルローンの適用は全国的に珍しい。
 同社はインドやスリランカ、ミャンマーなど5カ国でマイクロファイナンスと呼ばれる少額融資や預金、保険、送金などを展開する。現地は地方都市に銀行が存在せず、起業したくても資金支援を得られないなどの問題を抱え、貧困から抜け出せない一因と指摘される。このため同社は良質な金融サービスを提供する態勢の構築を目指している。
 静岡銀が融資する5億円は、インドでのマイクロファイナンス事業に活用する。特に女性からの少額融資ニーズに対応し、女性の収益向上や経済的自立を支援する。
 静岡銀は「間接的だが、今回の融資を通じて世界の誰もが平等に金融サービスを受けられる社会づくりに貢献できれば」(ベンチャービジネスプロジェクトチーム)と話す。

 ソーシャルローン 国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向け、社会課題の解決に取り組む企業の特定事業に対する資金的支援。金利優遇などの措置はないものの、外部機関が社会に貢献している事業内容を評価することで、融資先の価値を高める効果があるとされる。

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