東海大「三保の水族館」営業終了へ 23年3月、自然史博物館も

 東海大海洋学部博物館は1日、静岡市清水区三保の海洋科学博物館と自然史博物館の有料入館を2023年3月で終了すると発表した。長年多くの県民らに親しまれたが、水槽施設の老朽化が進んでいた。区内には静岡市が2026年4月の供用開始を目指して海洋文化施設「海洋・地球総合ミュージアム(仮称)」の整備を計画していて、今後、同大は市と展示で連携する。

有料入館が終了となる東海大海洋科学博物館=1日午前、静岡市清水区三保
有料入館が終了となる東海大海洋科学博物館=1日午前、静岡市清水区三保
有料入館が終了となる東海大海洋科学博物館(左)と同自然史博物館(右)=1日午前、静岡市清水区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
有料入館が終了となる東海大海洋科学博物館(左)と同自然史博物館(右)=1日午前、静岡市清水区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
有料入館が終了となる東海大自然史博物館=1日午前、静岡市清水区三保
有料入館が終了となる東海大自然史博物館=1日午前、静岡市清水区三保
有料入館が終了となる東海大海洋科学博物館=1日午前、静岡市清水区三保
有料入館が終了となる東海大海洋科学博物館(左)と同自然史博物館(右)=1日午前、静岡市清水区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
有料入館が終了となる東海大自然史博物館=1日午前、静岡市清水区三保

 「三保の水族館」として親しまれた海洋科学博物館と、迫力ある恐竜化石骨格が見られる自然史博物館。来館者数は延べ約1900万人を記録した。同大は、周辺にあった三保文化ランドも00年に閉園している。1970年代から三保半島先端に集積を進めた「遊んで学べる施設」は全て閉じることになる。
 海洋科学博物館(水量700~800トン)は70年のオープン。2006年10月には、静岡市内で開かれた日本魚類学会に出席した天皇陛下(現在の上皇さま)も立ち寄られた。1階が水族館部門、2階が科学博物館部門で、1階には駿河湾の生き物など約400種を擁する。研究機関として、これまで新種の発見にも貢献した。
 自然史博物館は1981年に「恐竜館」として開館した。北太平洋にかつて生息し、乱獲で絶滅したステラーカイギュウの巨大骨格標本のレプリカが人気で、他施設から貸し出しの依頼も多かった。
 年度内に有料入館を終了するきっかけになったのは、施設老朽化と並び、静岡市が清水区日の出町に海洋文化施設を整備する計画だ。同大は海洋研究開発機構(JAMSTEC)と共に市と展示物監修などで連携する覚書を既に結んでいる。
 今後、同大の二つの博物館では研究教育活動は続けられる方向で、市の海洋文化施設に対し学術面でのアドバイスを行う。村山司博物館長は「レクリエーションの機能はなくなる一方で、今後は学校単位での無料バックヤードツアーなど教育的価値を見いだしたい」と語った。

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