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ポリ容器の洗浄能力増強 鈴与エコプロダクツ 袋井に第2工場

 ポリ容器の洗浄リユース事業などを手掛ける鈴与エコプロダクツ(菊川市、鈴木忠彦社長)は、4月に施行されたプラスチック資源循環促進法による需要増を見据え、処理能力を増強する。袋井市の袋井事業所に第2工場を整備し、2030年までに年間300万本のポリ容器の処理態勢を構築する。

ポリ容器の洗浄処理能力増強に向けて整備された第2工場=30日午前、袋井市の鈴与エコプロダクツ袋井事業所
ポリ容器の洗浄処理能力増強に向けて整備された第2工場=30日午前、袋井市の鈴与エコプロダクツ袋井事業所

 大手外食チェーンや食品工場から出る業務用食器洗剤などの空容器を回収して高圧洗浄を施し、洗剤メーカーに戻して再利用するシステムを展開している。ポリ容器は内部に廃液が残り、破砕処理も難しいため、多くの場合は一度使われただけで焼却処分されていた。リユースで容器1本当たりの二酸化炭素(CO2)排出量(30・2キログラム)を半分以下に削減できる。
 第2工場は鉄骨2階建てで、建物面積は3457平方メートル。親会社の鈴与商事と鈴与エコプロダクツが約11億円を投じて整備した。残留洗剤を無害化する最新の廃水処理施設なども完備。これまで年間180万本だった処理能力を65%程度高め、今後はオフィス向け手指消毒液やメッキ材料用工業薬品などの空容器の取り扱いも視野に入れる。
 袋井事業所で30日、完成式を行った。鈴与商事の加藤正博社長は「プラごみ削減は世界的な潮流。事業を通じて持続可能な社会に貢献したい」と述べた。

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