オペラ成功へ部員一丸 焼津中央高合唱部、3年ぶり一般公開

 焼津中央高合唱部が3年ぶりに一般公開されるオペラ公演に向けて練習に励んでいる。公演は2020年、21年とコロナ禍で観覧を保護者のみに制限していたことから、部員全員が「制限無し」の公演は初体験。演目決定以降、部活動の制限から思うように練習できない日々が続いたが、初舞台を成功させようと汗を流している。

本番用の衣装を身に着けて練習に励む生徒たち=焼津市小土の焼津中央高
本番用の衣装を身に着けて練習に励む生徒たち=焼津市小土の焼津中央高

 今回で48回目となる公演。31人の部員がキャストとして演じながら、演出や衣装、舞台装置といった「裏方」もこなす。
 演目は「魔笛」。モーツァルトが残した最後のオペラと言われ、親しみやすいメロディーが特徴の作品。演目を決定したのは8月。通常であればすぐに練習に取りかかるところ、コロナ禍の影響で練習開始は10月にずれこんだ。
 昨年冬ごろからは合唱が難しくなり、一人ずつ練習場所に入室し、時間を決めて稽古をするスタイルを取った。オリジナルのパーティションも作った。3月に入ってようやく合唱を含めた本格的な練習ができるようになった。以降は週6日ペースで稽古に励んでいる。
 部長の千沢純平さん(17)は「部員全員が一般公開初舞台なので緊張している。多くの人に目でも耳でも楽しめるオペラにしたい」と話す。
 公演は焼津文化会館(焼津市三ケ名)で6月4、5日。入場無料。入場には整理券が必要。問い合わせは焼津中央高<電054(628)6000>へ。

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