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富士の魅力、路地巡りで再発見 地形や歴史に感動

 まちの地形などを研究する民間3団体のまち歩きイベント「ロジスリドンin富士」が28日、富士市内で開かれた。3団体の会員ら計約50人が湧水のポイントや生活や歴史を感じる路地を巡り、まちの魅力を発見した。

細かな路地を通って湧水のポイントを巡る参加者=富士市比奈
細かな路地を通って湧水のポイントを巡る参加者=富士市比奈

 2020、21年に市内で予定され、その後、中止になった全国路地サミットの代替企画として実現した。東京スリバチ学会が設定した岳南コースは、岳南電車岳南富士岡駅から吉原駅までの十数キロを歩いた。水量の豊富な泉の郷親水公園のほか、吉原商店街、元吉原地区の富士塚を巡った。湧き水が出る所から広がる「スリバチ地形」を確認し、道路脇の小川や洗い場を見物した。
 全国路地のまち連絡協議会(路地協)の富士川活断層コースはJR身延線柚木駅から東海道線富士川駅までの約4・5キロを巡った。富士川に削られた河岸段丘を見ながら古道「身延道」や旧東海道沿いの史跡、細かな路地を堪能した。富士川の氾濫で高台が削られてルートが変遷した東海道の様子も紹介した。
 トークセッションで同学会の皆川典久さんは「湧水が至る所にあって感動した」と述べ、路地協の木村晃郁さんは「身延道周辺は秀逸。ヒューマンスケールの道でもう少し整理すると魅力が増す」と助言した。

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