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離島防衛作戦、オスプレイ初参加 東富士演習場で総火演

 陸上自衛隊は28日、国内最大の実弾射撃訓練「富士総合火力演習(総火演)」を御殿場市の東富士演習場畑岡地区で実施した。離島上陸を試みる敵を迎え撃ち、撃破するシナリオで戦闘要領を披露し、離島防衛能力を示した。輸送機V22オスプレイが初参加した。

「富士総合火力演習」に初参加した輸送機V22オスプレイ=28日午前、御殿場市の東富士演習場
「富士総合火力演習」に初参加した輸送機V22オスプレイ=28日午前、御殿場市の東富士演習場

 偵察用ドローンやネットワークシステムを活用して収集した情報を基に、敵部隊に見立てた目標に銃弾やミサイルを撃ち込んだ。オスプレイは陣地奪還の場面で、離島防衛専門部隊「水陸機動団」の隊員を輸送した。砂ぼこりを上げて着陸し、隊員は素早く地上に展開した。最新式の19式装輪自走155ミリりゅう弾砲や20式5・56ミリ小銃による射撃を初披露した。岸信夫防衛相が現地で視察した。
 約2時間の昼間演習は弾薬約39・7トン(8・4億円相当)を使った。夜間演習と合わせて隊員約3300人が参加し、戦車・装甲車36両と火砲53門を投入した。
 新型コロナウイルス感染防止を理由に3年連続で一般公開を中止し、動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信した。

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