女性参加の地域防災検討 静岡でシンポジウム

 静岡県内の研究者や市民でつくるグループ「女性も担う静岡の地域防災」は28日、男女共同参画と防災について考えるシンポジウム「このままでいいの?地域防災の未来」(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市駿河区で開いた。地域防災活動への女性参画の高め方など5テーマで、市民や行政職員ら約140人がグループワークを行った。

自主防災組織の在り方を話し合う参加者=静岡市駿河区
自主防災組織の在り方を話し合う参加者=静岡市駿河区

 課題や目指す姿、行政や市民ができることに分けて話し合った。女性参加を促す手だてについて「自主防に女性の意見を伝えるグループを設ける」「男女共同参画と防災の両方の知識を持った行政職員の育成」などの意見が出た。
 市民がやるべきこととして「意識を高めるための講座開催」「自主防は役員だけの組織ではなく、住民全員が参加すべき」などの提案があった。
 シンポジウムは、役員の高齢化といった課題の一方、女性参画が進まない自主防の現状を改善するのが狙い。出た意見を基に提言をまとめ、県に提出する。

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