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大わらじ完成へ 健脚と良縁の象徴 4日から御殿場展示

 御殿場わらじ祭り保存会のメンバーらが手作りしていた長さ3メートル、幅約1・2メートルの「大わらじ」が29日、鈴やさらしを飾り付けて完成する。健脚や良縁の象徴とされ、8月7日に開かれる「御殿場わらじ祭り」で女性が担いで練り歩く。

大わらじ作りに励む御殿場わらじ祭り保存会のメンバーら=御殿場市東山
大わらじ作りに励む御殿場わらじ祭り保存会のメンバーら=御殿場市東山

 5月14日からの土、日曜日に、同会メンバーやボランティアらが作業に当たった。木枠にわらの縄を巻き付けて形づくった後、縄をねじり合わせて鼻緒などを作った。
 新型コロナの影響で過去2年間は祭りが中止となり、3年ぶりの製作。同会の杉山和広会長(62)は「細部まで本物のわらじに近づけようと試行錯誤を重ねた。(作業した)みんなの思いが詰まり、良いわらじになった」と汗をぬぐった。
 完成した大わらじは6月4日から、JR御殿場駅構内に展示する。わらじはかつて富士登山の必需品で、山麓各地で生産が盛んだった。うまく編む女性は良縁に恵まれたと伝わり、良縁の象徴にもなった。

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