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記者コラム「清流」 データが突き付ける現実

 数年前、世の中で“常識”と思われている話が実際の姿と異なっていると指摘し、ベストセラーになった本があった。一読後、思い込みを排しデータに基づいて物事を見る大切さについて再認識した記憶がある。
 本を思い出したのは、4月の本県の推計人口が358万人余と報じた記事を見た時だった。自分が同じ取材を担当していた2008年ごろは379万人台を記録していたはず―。わずか十数年で、県内から今の浜松市中区を少し下回る規模の人口が消えたことになる。現実の厳しさを改めて突き付けられた気がした。
 少子高齢化や人口減が日本の課題と言われるようになって久しく、県内でも影響は多方面に及んでいる。事実と冷静に向き合い、一つ一つ対処していくしかない。

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