芝浦機械 最終黒字 成形機の販売受注好調
芝浦機械が26日発表した2022年3月期連結決算は、純損益が37億2500万円の黒字(前年は28億9800万円の赤字)。射出成形機の販売が好調な北米や、押出成形機の受注が堅調な中国などを中心に設備投資需要の回復が進み、2年ぶりの最終黒字となった。
為替が円安に振れたことで利益率が改善し、経常利益は前期比4・2倍の45億4400万円だった。
売上高は前期比16・3%増の1077億7700万円だった。事業別では、成形機が17・5%増の755億5400万円、工作機械が13・0%増の235億7200万円。成形機は、北米で進む自動車向け射出成形機の油圧式から電動式への切り替えで需要が増加し、工作機械は風力発電向けのほか、車載用カメラレンズなど光学系金型向けの需要が増えた。
23年3月期は売上高1200億円、経常利益54億円、当期純利益42億円と見通した。