浜岡原発2号機、冷却水漏れ 海へ20トンか 放射能含まず

 中部電力は25日、廃炉作業中の浜岡原発2号機(御前崎市佐倉)で、冷却水が海に漏れた可能性が高いと明らかにした。熱交換器内部の管が損傷したとみられ、推定量は約20トンという。冷却水は脱塩水で放射能を含まず、海への放水口の放射線モニターにも変化がないことから、外部への放射能の影響はないという。
 中電によると、2号機は運転終了したが、廃炉作業に伴い廃液処理などの機器を冷やす必要があり、冷却水系は稼働させている。同社の社員が16日に冷却水のタンクの水位が通常より速く低下しているのを確認し、調査結果から熱交換器から冷却水が漏れたと判断した。今後、分解して点検する。現在は別の冷却水系を稼働させているため、廃炉作業に支障はないという。

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