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記者コラム「清流」 歴史のつながり

 今作の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する、伊東の礎を築いた武将・伊東祐親(すけちか)。歴史文化を継承する地元のNPO法人が続ける顕彰の祭りが先日、開かれた。温泉街の情緒漂う会場の水上舞台で行われた狂言や能の演出は圧巻だった。
 祐親は八重姫の父、あだ討ち物語で知られる曽我兄弟の祖父に当たる。数年前まで勤務していた富士宮市では、折に触れて兄弟にまつわる逸話を聞いた。あだ討ちの舞台となった土地で、伝説に関連した場所があり、物語にちなんだ名品がある。
 個々にみると点でしかない歴史が、地域を広げ、人と人の関係性をひもとくと「こんなつながりがあったのか」と気付かされる。県内にはほかにも多くの名所が。回り切るには時間がかかりそうだ。

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