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静岡人インタビュー「この人」 松井茉未さん(浜松市浜北区)劇団「限界集落」を主宰する 

 過疎化する古里に活力を与えたいと、浜松市天竜区春野町の住民有志でつくる劇団「限界集落」を立ち上げた。3月の初公演は、町内外から約200人が詰めかけ盛況を博した。オリジナルのミュージカル制作を目指し活動を続ける。33歳。

松井茉未さん
松井茉未さん

 -立ち上げの経緯は。
 「人口が減り続け疲弊する春野を、舞台の力で元気にしたいという思いで立ち上げた。一見ネガティブに聞こえる劇団名だが、この窮境をバネに飛躍しようというメッセージを込めた。団員は小学生から70代まで、年代も職業も異なる熱意ある町民が集っている」
 -古里への思いについて。
 「自然と人の温かさが素晴らしいまち。春野出身の宝塚歌劇団の演出家・白井鉄造先生の縁から、修学旅行で訪れた宝塚の華やかさに衝撃を受け、高校時代はタカラジェンヌを目指した。都内の音大を卒業後は春野に戻り、小学生に歌を教えたり、福祉施設でコンサートを開いたりしながら、音楽を通じた地域貢献の在り方を模索してきた」
 -初公演の手応えは。
 「演目は成長物語の『ライオンキング』をアレンジしたミュージカルを選んだ。町外からも大勢のお客さんが来てくれ、『感動した』『涙が出た』などうれしいコメントをいただいた。また、本番に向けて劇団が成長していく姿を見ながら、改めて舞台の持つ力を実感した」
 -目指す劇団像は。
 「あくまでも町民の手作りの劇団。演者には自分の内側から出る思いを表現してほしい。そうした姿を見た観客が、『自分も何かやりたい』と思ってくれるような舞台が理想。11月に開催予定の第2回公演に向け、より前向きなメッセージを届けられる劇団を作っていきたい」

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