陸上 男子5000 野中(浜松工)が会心V 静岡県高校総体

 静岡県高校総体陸上最終日は22日、エコパスタジアムで行われ、男子5000メートルは野中恒亨(浜松工)が14分31秒76で頂点に立った。女子走り高跳びは高木陽菜(藤枝東)が1メートル67で制した。男子三段跳びは山下然(浜松西)が14メートル81で優勝した。女子3000メートルは沢田結弥(浜松市立)が大会記録を大幅に更新する9分13秒12をマークし、大会初日の1500メートルに続いて大会記録を樹立した。女子200メートルは小針陽葉(富士市立)が24秒50で勝ち、1年ながら100メートルとの2冠を達成。男子200メートルの大田琉聖(富士宮西)も100メートルとの2冠に輝いた。

男子5000メートル決勝 14分31秒76で優勝した浜松工の野中(手前)=エコパスタジアム
男子5000メートル決勝 14分31秒76で優勝した浜松工の野中(手前)=エコパスタジアム
女子走り高跳び決勝 1メートル67で頂点に立った藤枝東の高木=エコパスタジアム
女子走り高跳び決勝 1メートル67で頂点に立った藤枝東の高木=エコパスタジアム
男子三段跳び決勝 14メートル81で優勝した浜松西の山下=エコパスタジアム
男子三段跳び決勝 14メートル81で優勝した浜松西の山下=エコパスタジアム
男子5000メートル決勝 14分31秒76で優勝した浜松工の野中(手前)=エコパスタジアム
女子走り高跳び決勝 1メートル67で頂点に立った藤枝東の高木=エコパスタジアム
男子三段跳び決勝 14メートル81で優勝した浜松西の山下=エコパスタジアム

 

野中 スパート勝負に徹す

 

 何度も屈辱を味わったスパート勝負で、野中が会心の勝利を挙げた。男子5000メートル決勝。残り600メートルで後ろを走るライバル杉浦(藤枝明誠)がわずかに離れた瞬間に野中が仕掛けた。「勝つにはここしかない」とギアを上げ、ラスト400メートルは自己最速を4秒も上回る60秒。一気に後続を引きちぎった。
 14分17秒台の自己記録を持つが、昨年はスプリント力がある上級生ランナーに残り1周で負けてばかり。東海総体は8位で全国を逃し、冬場は課題克服に取り組んだ。長距離の練習後に短距離陣に交ざって8割の力で200メートルを走るペース走をこなし、太ももを上げるスパート仕様のフォームを習得。勝負どころで繰り出した。
 出場選手で最も自己記録が速く、先頭に出される展開は想定内。1000メートルを2分50秒~3分で刻んで主導権を握り、最後の1000メートルで2分45秒に上げて勝ちきるレース運びにこれまでなかった強さがにじむ。
 今夏こそ留学生ランナーも入り交じる全国で勝負する決意だ。記録も昨年、兵藤(東海大、東海大翔洋高出)が樹立した県高校記録13分54秒70を上回る「13分50秒切りを目指す」と力強く宣言した。

 

藤枝東・高木 停滞期越えV 女子走り高

 

 停滞期を乗り越えた3年生が着実な歩みを進めている。女子走り高跳びの高木は目標の1メートル75には届かなかったが、自己2番目の1メートル67をきっちりクリア。昨年は東海総体にも出場できなかったジャンパーが一気に頂点に立った。
 中学時代の全国大会は完敗。勉強との両立を目指して進んだ藤枝東高でも2年秋まで伸び悩んだが、東海新人で1メートル64を跳び「ようやく突き抜けた」。今季は冬場の筋力トレーニングと助走技術の向上で「出力を上げた上で、スムーズに踏み切れている」と、1メートル68まで伸ばした。
 走り高跳びを始めたのは中学1年の後半から。「何げなく『やってみたい』と言ったら、顧問の先生が熱心に教えてくれた」という。偶然の巡り合わせから4年半で初の県タイトル。「本当にうれしい」と笑みがこぼれた。

 

男子三段跳びは浜松西山下頂点 好跳躍光る

 

 男子三段跳びは山下の好跳躍が光った。1本目から自己記録14メートル40を8センチ上回り、5本目に最高の14メートル81をマーク。「ステップを伸ばすイメージに修正し、地面の反発をしっかりもらえた」と手応え十分だった。
 三段跳びは県新人大会に続く優勝。今大会は走り幅跳びでも初めて7メートル台を跳ぶなど成長著しい。168センチの小柄な体格を補おうと、1年時からストレッチなどで地道に体の可動域を広げて大きな空中姿勢を追求してきた成果が表れている。
 レベルが上がる東海総体は序盤が勝負。「1本目から自己記録を跳べるか、さらに自分との戦いになる」と気を引き締めた。

 

優勝者コメント


 男子200メートルで優勝し100メートルとの2冠を手にした大田琉聖(富士宮西) 決勝の21秒38は自己記録を大きく更新した。前半は遅れたが、持ち味の後半に追い込めた。昨年の県新人も短距離2種目で優勝しマークされる中での2冠はうれしい。

 女子200メートルを制し、1年生で短距離2種目を制した小針陽葉(富士市立) 最後に力んで脚が後ろに流れたのはもったいなかったが、24秒50の自己新記録が出せた。高校生活にも慣れ、着実にタイムが上がっている。

 女子3000メートルで1500メートルに続き大会新記録を樹立した沢田結弥(浜松市立) 最初の1000メートルを想定以上の2分59秒で入ってしまい、後半に上げきれなかったのが悔しい、東海総体は順位、記録とも狙っていく。


 【男子】
 ▽200メートル ①大田琉聖(富士宮西)21秒38②森川(浜名)21秒43③長葭(浜松開誠館)21秒48④太田(サレジオ)⑤銭田(袋井)⑥松沢(浜松湖東)
 ▽5000メートル ①野中恒亨(浜松工)14分31秒76②杉浦(藤枝明誠)14分44秒39③須田(浜松日体)14分50秒33④根上(御殿場西)⑤村上(日大三島)⑥木村(藤枝明誠)
 ▽5000メートル競歩 ①高橋優喜(浜松北)21分43秒67②藤辺(韮山)22分38秒11③長沢(沼津工)22分38秒70④仲野(浜松北)⑤渡辺(伊豆中央)⑥影山(浜松城北工)
 ▽1600メートルリレー ①浜松開誠館(西山、青島、三浦、長葭)3分14秒78②韮山3分15秒21③富士東3分15秒39④駿河総合⑤浜松西⑥浜北西
 ▽三段跳び ①山下然(浜松西)14メートル81②高木(浜松商)14メートル14③山城(浜松北)14メートル06④桶谷(静岡学園)⑤豊田(浜名)⑥小穴(富士宮西)
 ▽砲丸投げ ①柴田翔叶(遠江総合)13メートル77②影山(浜松工)13メートル05③瀬古(島田)12メートル91④鳥沢(稲取)⑤櫟原(科学技術)⑥金森(浜松城北工)
 ▽やり投げ ①増田併介(掛川西)58メートル05②大石(袋井)55メートル88③村松(小笠)55メートル13④粉川(磐田北)⑤高橋(浜名)⑥海野(静岡東)
 ▽八種競技 ①望月大生(磐田東)5351点②大城(駿河総合)5126点③吉海(伊豆中央)4883点④浅井(東海大翔洋)⑤古瀬(伊豆中央)⑥中村(浜松修学舎)
 ▽学校対抗総合 ①浜松開誠館37点②東海大翔洋36点③浜松西27点④浜名⑤藤枝明誠⑥浜松工
 ▽同トラック ①浜松開誠館28点②浜名22点③東海大翔洋22点
 ▽同フィールド ①浜松商16点②浜松西15点③東海大翔洋11点
 【女子】
 ▽200メートル ①小針陽葉(富士市立)24秒50②浜野(磐田南)24秒75③磯貝(浜松市立)25秒04④桜庭(日大三島)⑤臼井(静岡雙葉)⑥杉本(駿河総合)
 ▽3000メートル ①沢田結弥(浜松市立)9分13秒12=大会新②世古(日大三島)9分55秒17③斎藤(韮山)9分56秒07④出雲(韮山)⑤宮田(浜松市立)⑥中村(日大三島)
 ▽5000メートル競歩 ①斎藤真吏亜(浜松工)25分38秒64②原(韮山)26分2秒46③杉山(静岡学園)27分21秒01④池田(御殿場南)⑤清水(常葉大菊川)⑥根岸(静岡商)
 ▽1600メートルリレー ①浜松市立(永田、鈴木、冨士盛、磯貝)3分50秒90②東海大翔洋3分51秒94③富士東3分52秒30④日大三島⑤沼津東⑥伊豆中央
 ▽走り高跳び ①高木陽菜(藤枝東)1メートル67②今川(浜名)1メートル64③渡辺(浜松工)1メートル58③長坂(浜松西)1メートル58⑤加藤(浜松聖星)⑥森(浜松市立)
 ▽三段跳び ①上田愛依(東海大翔洋)12メートル22②秦(伊豆中央)12メートル02③栗田(磐田北)11メートル85④菅沼(サレジオ)⑤渋井(浜松商)⑥森(浜松市立)
 ▽やり投げ ①小川晴美(松崎)43メートル71②貴家(伊豆中央)41メートル14③鈴木(東海大翔洋)40メートル07④武蔵島(袋井)⑤瀬戸(御殿場南)⑥小山(浜松商)
 ▽学校対抗総合 ①伊豆中央47点②浜松市立45点③東海大翔洋41点④浜松工⑤日大三島⑥富士市立
 ▽同トラック 浜松市立43点②日大三島25点③東海大翔洋24点
 ▽同フィールド 浜松工24・5点②伊豆中央20点③東海大翔洋17点
 ※学校対抗の同点は上位入賞者数で順位を決定。各種目6位(混成、競歩、女子三段跳びは4位)までが東海総体へ

 

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