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冤罪発生の仕組み考える講演会 浜松で袴田さん支援団体

 旧清水市(静岡市清水区)で一家4人を殺害したとして死刑が確定し、再審請求中の袴田巌さん(86)の支援団体は21日、元検察官で弁護士の市川寛さん(56)を講師に招き、冤罪(えんざい)の発生メカニズムや原因を考える講演会を浜松市中区の浜松復興記念館で開いた。

検察組織の問題点などを指摘する市川寛さん=21日午後、浜松市中区の浜松復興記念館
検察組織の問題点などを指摘する市川寛さん=21日午後、浜松市中区の浜松復興記念館

 市川さんは、自身が主任検察官として担当した佐賀市農協の背任事件で、起訴した組合長が無罪になった裁判を振り返った。起訴する際の検察内部でのやりとりや、暴言を伴う不法な取り調べに至った経緯について触れたほか、検察組織の抱える問題点を指摘した。
 市川さんは「(冤罪を起こさせないためには)簡単に起訴させないことが重要だ」「弁護人を取り調べにしっかり立ち会わせるべき」などと語った。
 講演会は、支援団体「袴田さん支援クラブ」が定例の学習会に市川さんを招いて実現した。

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