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城北公園整備巡り静岡市長を提訴 住民、協定差し止め求め

 静岡市が民間資金を活用して同市葵区の城北公園にカフェや駐車場を整備する事業を巡り、市民12人が20日、田辺信宏市長を相手取り、市と民間事業者による実施協定の締結差し止めを求める住民訴訟を静岡地裁に起こした。別の市民1人も19日に提訴している。
 訴状で原告側は、事業について「市民参画条例を無視し、事業者の都合を優先して勝手に進めている」と指摘。駐車場の整備も条例に違反し根拠がなく、実施協定が締結されると違法な公金が支出されるとした。
 19日に田辺市長を提訴した市民は、公金支出の差し止めなども求めている。いずれの原告も「市は市民の知らないところで計画を進めてきた」などと訴えた。
 整備事業は収益施設の設置を認める代わりに事業者に公園整備費の一部を負担してもらうパークPFI制度を採用。地元企業などでつくるグループが公募で選ばれ、核施設にスターバックスコーヒージャパン(東京都)を提案したが、同社は4月に出店を辞退した。

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