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大自在(5月21日)なあなあ

 「つう」と言って「かあ」と返ってくれば、お互いの意思疎通がよくできているという良い意味で使われる。一方、「なあ」と言って「なあ」と返れば悪い意味になる。
 「なあなあ」を広辞苑で引くと「妥協して安易にすませること。なれ合い」とある。元は歌舞伎用語。諸説あるが、役者がもう一方の役者に何かをささやき、その内容をお互いが承知したことを示す芝居に由来する。
 御前崎市議会が原発の早期再稼働推進を求めるとも取れる要請書を4月に国に提出した。市長と議長の連名だったが、提出に行くことはもとより文書の存在すら知らされていない議員が複数いたことを今月12日付の本紙朝刊が報じた。一部議員になれ合い体質があったとの批判は免れない。
 議長名を記した文書を受けた側は市議会の総意と捉えるに違いない。議会の慣例だったと議長は弁明し、今後ルール化を検討するとした。原子力政策をなあなあで進められては、外された議員や有権者はたまらない。
 そもそも議会の慣例自体、市民には分かりにくい。議長の任期もその一つだろう。2020年の全国市議会議長会の調査では全国815市のうち21・6%の176市は議長任期に慣例はないが、185市は1年任期、445市は2年任期が慣例。持ち回りの名誉職にならないことを願うばかりだ。
 時代が変わり、昔ながらのなれ合いが許されなくなっている。慣例はあっていいが、皆が納得できるかが大事。議員は仲間同士でなあなあになるのではなく、有権者とつうかあの関係になってもらいたい。

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