改修工事へ安全祈願 藤枝総合運動公園サッカー場バックスタンド
藤枝市は、藤枝総合運動公園サッカー場のバックスタンド改修工事に着手する。約4千席の屋根付き観客席を設置するほか、非常用発電設備を増強して防災機能を充実させる。関係者が出席して20日、安全祈願祭が行われた。
市によると、これまで芝生が敷かれていたバックスタンドに固定席を設けるほか、非常食などを保管する備蓄倉庫を置く。メインスタンドにある発電設備も改修し、3時間ほどだった発電時間を72時間まで延長する。災害時には消防隊の集結地や市民の避難場所として活用する予定という。
木内・角丸・山田特定建設工事共同企業体が工事を担当し、2023年12月の完成を見込む。請負金額は約13億円。
祈願祭には市や工事業者、地元自治会の関係者ら約30人が出席し、くわ入れや玉串奉納を行った。北村正平市長は「防災機能だけでなく、平時はスポーツ交流拠点になる。にぎわい創出につなげたい」と期待を寄せた。
同サッカー場はJ3藤枝MYFCの本拠地。20年にJ2クラブライセンスを例外規定で交付された際、バックスタンド改修は条件の一つになっていた。