富士環境保全公社 第3期処分場 確認委員会に事業説明

 富士市桑崎の最終処分場の地元3地区などでつくる「廃棄物最終処分場事業確認委員会」の会合が20日、同市の吉永北まちづくりセンターで開かれ、処分場を運営する第三セクター「富士環境保全公社」が19日の取締役会で方針を決めた第3期最終処分場事業の候補地や事業計画を説明した。地元側は今後、対応を協議する。
 会合は地区住民以外非公開。出席した関係者によると、地元側からは、地下水への影響を不安視する立場から、現処分場に近い場所への立地に批判的な意見も上がった。各地区で説明内容を持ち帰って住民に説明し、対応を協議するという。
 第3期事業は現在営業中の南富士カントリークラブゴルフ場(大淵)の一部を取得し、2028年中に供用開始する計画。6月の株主総会を経て正式に事業化を進める。同事業とは別に、市は残る3分の2の敷地を取得し、森林復元と野外活動の場を整備する意向を固めている。
 確認委員会は2003年に稼働した最終処分場の管理・運営の適正化を目的に01年に発足。公社と市、吉永北、吉永、神戸の3地区住民らで組織する。
 現在使用中の2期処分場整備に際し、公社と市、3地区は3期以降は同市桑崎以外で整備するなどと記した確認書を交わしている。

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