自転車利用、ルール順守を 静岡県警が一斉指導取り締まり

 静岡県警は20日朝、県内全28署で一斉の自転車指導取り締まりを行った。事故発生状況を分析して各署が選定した指導啓発・抑止対策重点地区で活動を展開し、通勤通学途中の利用者に安全な運転と交通ルールの順守を求めた。

通勤通学途中の自転車利用者への指導取り締まりを行う警察官ら=20日午前、静岡市葵区
通勤通学途中の自転車利用者への指導取り締まりを行う警察官ら=20日午前、静岡市葵区

 県警はPDCA(計画、実行、検証、改善)サイクルに基づき、新たなキャッチフレーズ「しずおか・自転車事故防止三つの柱+1(プラスワン)」を掲げて対策強化に乗り出している。この日の活動は全国一斉の指導取締日に合わせた。
 静岡中央署は中心街の静岡市葵区両替町で実施。山本和毅本部長が立ち会う中、一時停止の標識がある交差点で一時停止しなかった利用者に「自転車指導カード」を交付し、キャッチフレーズを周知するチラシを配った。
 同署の鈴木英文交通第1課長は「自転車事故の多くが、交差点で一時停止や左右確認をしないことで起きている。車と同じように交通ルールを守って運転を」と呼び掛けた。この日は、市町や関係団体で構成する県交通安全対策協議会も県内各地で中高生への一斉街頭指導を行った。
 県内の今年の自転車事故は5月19日現在、1028件(前年同期比51件減)、死者2人(同4人減)、負傷者1006人(同57人減)だが、5月に入ってから増加傾向にある。

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