テーマ : 防災対策

焼津の海岸「潮風グリーンウォーク」完成 堤防と散策路

 焼津市が国と連携し、同市南部の海岸に整備している堤防や散策路「潮風グリーンウォーク」について、全体で5キロの区間のうち4・5キロの堤防工事が完了した。18日に関係者を集めての記念式典が同市宗高の市大井川文化会館で開かれ、津波対策事業の節目を祝った。

完成した潮風グリーンウォークの堤防=焼津市内
完成した潮風グリーンウォークの堤防=焼津市内

 完成した区間は吉永放水路から栃山川までの海岸線4・5キロ。2016年度に着工し、国が従来の堤防を津波が乗り越えても破堤しにくい粘り強い構造に変え、市が堤防陸側に標高8・2メートルの高さまで盛り土した。
 県が想定する発生頻度の高い津波(レベル1)の被害を抑え、最大級の津波(レベル2)に対しても浸水区域を減らす効果があるとされる。
 式典には、中野弘道市長や自治会役員ら約120人が参加した。参加者は市の担当者から事業概要の説明を受けた後、映像で完成した堤防の様子を確認した。中野市長は「潮風グリーンウォークの完成は市民の悲願。防災のソフト対策も積極的に取り組んでいきたい」と述べた。
 大井川港までの残り0・5キロの区間や、盛り土部分の散策路と植栽整備については25年度の完了を目指し、工事を進めている。

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