アユ釣りの季節到来 静岡県内河川 狩野川、興津川、天竜川など

 静岡県内河川のアユ釣り解禁が迫った。皮切りは興津川の5月20日。多くの河川で天然遡上は順調なようだ。新型コロナ対策を励行し、清流の香魚を楽しみたい。各河川の状況や有望ポイントを漁協などへの取材でまとめた(⇒静岡県内の主な河川の解禁日や遊漁料一覧)。

釣り人たちでにぎわう昨年の興津川の解禁=静岡市清水区
釣り人たちでにぎわう昨年の興津川の解禁=静岡市清水区
狩野川水系
狩野川水系
興津川水系
興津川水系
天竜川水系
天竜川水系
釣り人たちでにぎわう昨年の興津川の解禁=静岡市清水区
狩野川水系
興津川水系
天竜川水系


 ■東部地区
 伊東大川 悪かった昨年、一昨年に比べて遡上が多く、17~18センチほどの大型サイズが確認されている。川の状態も良好。競輪橋よりも上流で釣果が期待できそう。6月12日の解禁直前に15~16センチほどを150キロ放流する予定。(伊東市松川漁協)
 白田川 遡上の確認は3月初旬と例年通り。12日に上流の落合橋付近から下流の国道付近まで稚魚90キロを放流した。今年は天然の遡上が例年より多いという。白田川親水公園の近くで釣果が期待できそう。昨年実施した成魚の放流は、護岸の復旧工事が完了したため行わない。(東伊豆漁協)
 河津川 遡上は3月16日に確認。前年より4日遅いが、問題はなさそう。4月6日に稚魚250キロを上流から下流にかけ、9カ所で放流した。さらに500キロを放流する予定で、実施時期は検討中。水量は例年並み。同下旬の大雨により河川付近で土砂の除去作業中だが、解禁日までには終了する見込み。(河津川漁協)
 稲生沢川 例年より早めの2月末に遡上を確認。中流の深根橋近くを中心に、上流の須原合流点から下流の河内諏訪入口前まで稚魚210キロを11日に放流した。水量は若干多く、天然の遡上はここ数年でも特に良好のもよう。解禁日の直後は深根橋の近辺が狙い目か。(稲生沢川漁協)
 狩野川 伊豆の国市の大門橋付近と伊豆市の狩野川記念公園付近、同市柏久保の狩野川支流の大見川に5日から6日にかけて、10~15グラムほどの海産稚魚計1200キロを放流した。伊豆市の上流域には6月1、2の両日、20グラム以上の成魚1200キロを分配して放流する予定。同11日の解禁以降も追加放流を計画している。
 放流前から魚影を確認できた。天然遡上も見られ、川の状態は良好。伊豆市松ケ瀬、雲金の両地区など上流域が好スポットとして知られる。大見川は穴場になりそう。
 漁協はスマートフォンで遊漁券を購入できるアプリ「フィッシュパス」の活用を薦めている。(狩野川漁協)
 那賀川・岩科川 那賀川、岩科川ともに3月下旬から天然遡上が確認されている。体長7~8センチの個体が多く、成育は順調。5月中旬に那賀川中流と岩科川上流に稚アユ計80キロを放流した。6月上旬には両河川の上流を中心に15センチ以上の成魚を放流する。例年同様に那賀川の大沢橋周辺や岩科川の峰地区から八木山地区が狙い目。(那賀川漁協)
 仁科川 適度な雨量があり、河川は透明度も高く状況は良好。2月下旬から遡上が確認され、個体数は例年より多い。上流には20センチほどの大きな個体も見られる。5月中に上中流の複数箇所に成魚計95キロを放流予定。一色や堀坂地区を中心とした上中流が有望ポイント。(仁科川漁協)
 富士川(富士宮市内)・支流 20日に約10センチ大のアユ計150キロを稲瀬川、稲子川、芝川に放流予定。本支流ともに目視で遡上が確認されている。本流で天然アユの釣果が期待できそう。狙い目は芝川駅前付近と稲子川との合流地点。7月にはアユのつかみ取りイベントの開催を計画している。(芝川観光漁協)
 
 ■中部地区
 興津川 20日に県内トップを切って解禁を予定する。3月中旬に天然遡上を確認。4~5月に稚アユ約4トンを5回に分けてくまなく放流した。6~7月にも追加放流を予定。
 高瀬出合いで大型のアユが確認されているほか、中河内川や大網つり橋も有望なポイントだ。ケイ藻の付きも良好で水量も申し分ないという。新型コロナウイルス感染対策として消毒液をおとり店に配布した。(興津川漁協)
 安倍川・藁科川 多くの天然アユの遡上が確認され、その量は昨年を上回る。石アカののりも良く、全域で期待できそう。大雨で増水しても、以前より濁りが取れるのが早くなっている。西河内川や安倍中河内川、足久保川も狙い目。
 稚アユの放流は6月1日の解禁までに、安倍川、藁科川、安倍中河内川、西河内川、足久保川に計1500キロを予定。解禁後も成魚1500キロの放流を予定する。
 6月8日にシニア鮎釣り大会(60歳以上)、同12日に市民鮎釣り大会、8月3日に組合鮎友釣り競技選手権大会を開催する予定。(安倍藁科川漁協)
 瀬戸川・朝比奈川 両河川で合わせて380キロを放流。河川の水量は例年並みで、濁りがなく状況は良好。瀬戸川は本郷、朝比奈川は桂島付近が有望ポイント。(瀬戸川朝比奈川漁協)
 大井川上中流 遡上は3月末から始まり、順調に進んでいる。サイズは約7~8センチで平年並み。水量は若干少ないが、河川状況は良好という。稚魚1300キロを放流済み。家山川の新協和橋付近、笹間川の石上橋下流で釣果が期待できる。6月に組合員の友釣り大会を開催する。(新大井川漁協)
 大井川下流 稚魚約400キロを支流の伊久美川に放流した。本流は解禁までに約500キロを放流予定。3~4月まで渇水傾向にあったが、降雨で現在の水位は安定し、遡上も見られるという。本流の鍋島、鵜網、神座と伊久美川が狙い目。初心者向け釣り教室の開催を検討している。(大井川漁協)
 
 ■西部地区
 水窪川 5月下旬までに稚魚約200~300キロを放流予定。JR飯田線水窪駅付近が釣果ポイント。水質は良好。餌釣りは8月1日に解禁予定。(水窪川漁協)
 大千瀬川 10日までに稚魚2082キロを放流した。天竜川河口産は昨年より160キロ多い197キロ。7月中旬から9月にかけて、錦橋周辺や浦川キャンプ村付近で釣果が見込めそう。水質は濁りがほとんどなく良好。全区域友釣り専用。(浦川漁協)
 都田川・井伊谷川 4月中旬から例年並みの遡上が確認され、期待できる。都田川は5月中に人工産、海産計300キロ、井伊谷川は6月上旬に海産100キロを放流する。狙い目は久留女木地区の川合淵下流。降雨後の濁りは半日程度で消える。川の状況などはフェイスブックとインスタグラムで随時発信する。(都田川漁協)
 太田川 4、5月で稚魚計約900キロを、6月には成魚約100キロをそれぞれ流域25カ所程度に放流する予定。最近の降雨により水量が増えて良好。吉川の大石や鍛冶島地区周辺などで釣果が期待できる。(太田川漁協)
 原野谷川 例年は稚魚を放流しているが、今年は成魚に切り替える。6月上旬から順次、計150キロを分散して放流する予定。河川状況は良好で遡上も順調に進み、例年並みの魚影が確認できる。友釣り専用区は平島橋周辺といいとこ広場周辺の2カ所。萩間橋周辺はニジマスのキャッチアンドリリース(再放流)区間の延長に伴って除外した。おとりアユはいいとこ広場で取り扱う。(原野谷川漁協)
 天竜川 3月末から天然遡上が確認されている。水位は5月上旬の雨により上昇傾向が続く。解禁日までに本支流で計5500キロの稚魚を放流し、漁期中は随時、成魚の追加放流を行う。
 友釣りは秋葉ダム-船明間の雲名が人気ポイント。餌釣りでは船明ダム直下に釣り人が集まる。昨年は濁りが強く、目立った釣果が得られなかったが、例年は15センチ級がコンスタントに釣れる。川の状態を確認し、透明度のあるポイントを狙いたい。
 毎年開催する友釣り大会は、6月下旬の実施に向け調整している。(天竜川漁協)
 気田川 本支流ともに平水位を保っており、ケイ藻の付きも良好。解禁前までに稚魚5トンを放流する。
 狙い目は本流よりも支流。例年、熊切川、杉川、石切川で15~18センチが釣れる。昨年は、秋口に上流から下ってきた25センチ級の落ちアユが釣れた。型を狙うならシーズン後半に期待。
 例年通り、9月30日まで本支流の7カ所に友釣り専用区を設ける。(気田川漁協)
 阿多古川 昨年より多く天然遡上が見られ、釣果が期待できる。河口で捕れた天然物も含め、放流は計500キロ。落合の荒瀬が一級ポイントで、東藤平、石神でも15センチ級が30匹釣れることも。食いが活発な解禁直後が狙い目。
 餌釣り許可域は平田大橋から下阿多古橋下流端まで。天竜川境界から平田大橋下流端は禁漁区となる。(阿多古川漁協)
 佐久間ダム 4月下旬から5月上旬にかけて、稚魚計約1300キロを放流した。中部大橋付近の友釣り専用区域などで釣果が期待できそう。河川の状況は良好。(佐久間ダム漁協)


 

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