テーマ : ウクライナ侵攻

日本のもてなしに感謝 ウクライナから避難の親子、富士市長訪問

 ロシアによるウクライナ侵攻で富士市に避難するウクライナ人男性の親子2人が17日、市役所に小長井義正市長を表敬訪問した。2人は「日本のおもてなしに感動している。お世話になります」と感謝した。

小長井市長に現状を報告するアナトリーさん(左端)とドミトロさん(右端)=富士市役所
小長井市長に現状を報告するアナトリーさん(左端)とドミトロさん(右端)=富士市役所

 表敬訪問したのは60代のアナトリーさんと、30代のドミトロさん。2人が暮らした首都キーウ南部にある地方都市はロシア軍の実効支配が進み、故郷に残した親類に危害が及ぶことを恐れている。
 ドミトロさんは4月中旬に故郷を離れ、友人の車などを乗り継ぎ、2週間かけて出国。仕事で海外にいたアナトリーさんと合流して4月末に来日し、市が無償貸与した市営住宅で過ごす。
 ドミトロさんは故郷の惨状を伝え、「ロシア軍占領地域に男がいるのはとても危険。『どうしても避難して』と家族に必死に言われ、やむなく故郷を離れた」と無念さにじませ、家族を心配した。「日本語を学び、日本へ避難する人を手助けしたい」とも述べた。
 公園や市内を案内されたことも伝えた2人は「富士山を見て心温かくなった。幸せを感じた」と話した。
 小長井市長は「多くの市民も力になりたいと思っている。少しでも穏やかに過ごせるよう支援する。祖国が平和や日常を取り戻すことを願う」と声掛けした。

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