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ウナギ稚魚不漁 22年の静岡県内 3年ぶり1000キロ割れ

 絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの稚魚シラスウナギの2022年漁期(21年12月~22年4月)の静岡県内漁獲量が959・7キロと、歴史的不漁だった19年漁期(478キロ)以来3年ぶりに1000キロを下回ったことが16日、県への取材で分かった。

シラスウナギの県内漁獲量
シラスウナギの県内漁獲量

 県水産資源課によると、月別漁獲量は解禁直後の21年12月が低調で2・9キロにとどまった。22年2月は261・0キロ、3月が371・4キロだった。
 県内漁獲量は3370キロだった1988年から減少傾向が続いている。ただ、2014年以降は、19年を除いて1000キロを上回っていた。水産庁などによると、台湾など東アジアへのシラスウナギ来遊が例年より1カ月程度遅れたようで、全国的にも漁が解禁された時期の漁獲量は伸びなかった。
 県内取引価格は1キロあたり150万円と、前年の53万円から約3倍に跳ね上がった。浜松市の養殖業者は「非常に厳しい。小売店や消費者にとっても厳しい状況になる」と話した。
 シラスウナギ漁は本県含む24都府県で行っている。

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