ミュージカル制作開始 独自授業「表現」の一環 静岡・清水南高中等部3年生

 清水南高中等部(静岡市清水区)の3年生がこのほど、通年で取り組むミュージカルの制作を始めた。全121人がダンスの振りを学びながら、動きや心を一つにする気構えなどを確認した。

ミュージカルの発表に向けてダンスの稽古に取り組む生徒=静岡市清水区の清水南高中等部(画像の一部を加工しています)
ミュージカルの発表に向けてダンスの稽古に取り組む生徒=静岡市清水区の清水南高中等部(画像の一部を加工しています)

 体育や音楽、美術などを組み合わせた同校独自の授業「表現」の一環。本年度はミュージカル映画の名作「天使にラブソングを2」の舞台化を目指し、演技やダンスの稽古のほか、舞台美術やスタッフワークなどの準備を進めていく。発表は来年2月の予定。
 制作に先立ち、同中等部の全生徒らは静岡市民文化会館で上演されている劇団四季の「リトルマーメイド」を観劇した。学年を代表して監督を務める丸山一葉さんは「全員でトップレベルの作品への感動を共有できた。自分たちの発表まで理想的な流れを大事にしていきたい」と話した。
 ダンスの稽古は、楽曲に合わせた振りをパートリーダーを中心に実践。体の可動域を広げる感覚や、出演者全体で息を合わせる目配りなどについて、外部から講師を招いて指導を受けている。
 表現の授業は1年次から発声やダンスの基礎に取り組む。3年次ではクラスごとに演劇をつくるなど、思考力や対話力も身につけている。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞