ヤマハ発動機、売上高最高 1~3月期決算 コスト増で減益
ヤマハ発動機が13日発表した2022年1~3月期連結決算は、売上高が前年同期比8・5%増の4817億4700万円と第1四半期の過去最高を更新した。新興国で二輪車、先進国で船外機の販売を伸ばした。一方で、原材料価格や物流費の高騰によるコスト増が響き、減益となった。
営業利益は16・9%減の400億7900万円、経常利益は13・5%減の457億1600万円、純利益は21・9%減の326億1400万円だった。営業利益ベースで原材料価格高騰のマイナス影響は約170億円に上ったという。
事業別の売上高は、ランドモビリティ事業が8・6%増の3154億円。インドネシアやブラジルで二輪車の販売台数を増やした。一方で、半導体などの部品不足の影響により高付加価値モデルの生産が減少し、減益となった。
マリン事業は100馬力以上の大型船外機の販売に注力したことで、11・4%増の1087億円となった。ロボティクス事業は、電子部品不足による減産の影響で、3・2%減の262億円だった。