JAMSTEC「駿河湾の天気予報」公開再開 流れや海温など図で比較、新機能追加【サクラエビ異変】

 駿河湾産サクラエビの不漁克服に役立てようと、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の美山透アプリケーションラボ主任研究員(52)が構築した「駿河湾可視化サイト(略称・駿河湾ウォッチ)」が12日までに、再び一般公開を始めた。昨年3月に初公開した直後にトラブルで閉鎖していたが、海の流れや温度など異なる要素を示した二つの図を比較できる新機能を追加し、リニューアルされた。

「駿河湾ウォッチ」で見た11日の駿河湾(深さ100メートル)の温度と流れ
「駿河湾ウォッチ」で見た11日の駿河湾(深さ100メートル)の温度と流れ

 駿河湾ウォッチは、JAMSTECと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で行う「日本沿海予測可能性実験(JCOPE)」の最新技術を初めて駿河湾に適用した。分解能1キロメートル格子で過去と現在、将来の駿河湾を表示するほか、深さも選ぶことができる。海の温度や塩分、流れのほか、クロロフィル量や河川から流入する濁りの挙動なども表現可能。既に一部の漁業者が利用している。
 美山主任研究員は私的研究会「サクラエビ再生のための専門家による研究会」にも参加する。駿河湾ウォッチの情報は観測史上最長の4年10カ月におよぶ黒潮大蛇行など、不漁の仮説について実証実験中の研究会メンバーと共有され、議論の土台に活用される。「漁業者、行政、専門家に広く利用してほしい」と話す。
 駿河湾ウォッチは本社読者支援サイト「静岡新聞読者コンシェル」からも見ることができる。
 (「サクラエビ異変」取材班)

 

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