リニア土石流担当理事に難波氏 川勝知事「副知事と同権限」

 静岡県の川勝平太知事は、17日の任期満了に伴い退任する難波喬司副知事について、18日付でリニア中央新幹線と熱海市土石流災害担当の県理事に就任すると正式に発表した。任期は1年。
 難波副知事はこれまで県中央新幹線対策本部長を務め、リニア関係の諸課題について先頭に立って対応してきた。土石流についても原因究明や行政対応検証の責任者を担ってきた。
 川勝知事は県理事の立場を「リニアと土石流に関しては副知事と同じ権限」とし、「(リニアの)本部長を引き続き務め、土石流災害については専門的技術的な観点から助言役になってもらう」と述べた。
 後任の副知事については、20日開会の県議会臨時会に人事案を提出しないことを正式に表明した。6月定例会での提出を目指すとしながら「確定的なことは言えない」と人選の長期化の可能性も示唆した。

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