海や川遊びシーズン控え着衣水泳 浜松のクラブ、子ども対象に20年超

 コロナ禍で密を避けられるアウトドア人気が高まる中、民間の水泳クラブ「浜北スイミングプラザ」(浜松市浜北区西美薗)が海や川でのレジャーシーズン到来を前に、着衣水泳の教室を開いている。子どもを対象に20年以上続けていて、今年もゴールデンウイーク前に1週間開催。プールの水質管理の負担から最近では同様の教室を行うのが難しいとされる中、インストラクターたちは「自分の身は自分で守る」意識を持たせようと指導に当たる。

水着の上に服を重ねて泳ぐ練習をする子ども。インストラクター(右)はフェースガードなどコロナ対策を徹底して指導に当たる=4月下旬、浜松市浜北区の浜北スイミングプラザ
水着の上に服を重ねて泳ぐ練習をする子ども。インストラクター(右)はフェースガードなどコロナ対策を徹底して指導に当たる=4月下旬、浜松市浜北区の浜北スイミングプラザ

 週末に開かれた教室には同区周辺の未就学児から中学生まで約100人が参加した。全レーンを細かく区切って一つのグループが10人未満になるようにした上で、子どもたちは水着に洋服を重ねて背浮きや飛び込みを練習した。笑顔で励む鈴木拓翔ちゃん(5)をプールサイドで見守った父親の翔太さん(32)は「一家でアウトドア好きなのでいい経験になる」と話す。
 同クラブは新型コロナウイルスの感染拡大前、ペットボトルを浮輪代わりにする練習なども行っていた。現在は新型コロナの感染防止のためこうした試みを中止したが、1時間に1度の消毒や開催前後の換気、インストラクターのフェースガード着用などの対策をしつつ着衣水泳の教室は続ける方針だ。
 県スイミングクラブ協会によると、プールの水が汚れたり、大人の利用者の理解が得られなかったりするため、近年は着衣水泳の指導を続ける民間事業者は少ないという。同クラブは着衣水泳の開催時に周知を徹底し、プールを水中掃除機で清掃するなど工夫を凝らしている。
 同クラブのインストラクター鈴木麻由子さん(38)は「子どもは服を着て水に入った感じを知っておき、親は水遊びの際に子どもから目を離さないようにして」と呼び掛ける。

 ■浜松市、水泳教育に積極的
 民間クラブでの開催が困難な着衣水泳の教室だが、浜松市内には着衣での泳ぎを指導する小学校が複数ある。全ての市立小で児童が水着で長時間泳ぐ「30分間回泳(かいえい)」という任意参加の行事も1966年から続く。同市が水泳教育に注力する理由について、市教委指導課の山口大和指導主事は「海、川に湖まである地域性がある。各校は、こうした場所で子どもが遊ぶのを想定し、安全性に配慮している」と指摘する。

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