ヤマハ、持続的成長へ1050億円 新中期経営計画 価値観多様化対応

 ヤマハは12日、2025年3月期まで3カ年の新中期経営計画を発表した。浜松市中区の本社で記者会見した中田卓也社長は「持続的な成長」をキーワードに掲げ、通常投資に400億円、戦略投資に650億円の計1050億円を充て、楽器をはじめとする事業基盤強化に一層注力する方針を示した。

新中期経営計画を発表するヤマハの中田卓也社長=12日午前11時ごろ、浜松市中区
新中期経営計画を発表するヤマハの中田卓也社長=12日午前11時ごろ、浜松市中区

 戦略投資は生産施設や設備の拡充、オフィス再編をはじめとした働き方革新などに振り向ける。中国や東南アジア、インドを成長市場と捉え、売上シェアの拡大などを図る。
 中田社長は新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う社会のデジタル化や、ライフスタイルの価値観多様化が国内、海外でさらに加速するとみて「変化をチャンスに変え、新たな社会で持続的な成長力を高めたい」と述べた。

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