富士急行 2年ぶり黒字化 レジャー事業の好転で
富士急行が11日発表した2022年3月期連結決算は、観光需要の一部回復に伴うレジャー事業の好転で、経常損益が4億8900万円の黒字(前年は34億1500万円の赤字)、純損益が3億7600万円の黒字(前年は27億8600万円の赤字)と2年ぶりの黒字となった。
営業収益は350億8300万円。新たな会計基準を導入したため、前年度との比較はない。
レジャー・サービス業は、富士急ハイランドでの新展望台開業や、修学旅行客の増加で、営業利益は10億8400万円(前年は6億4900万円の赤字)と2年ぶりに黒字化。不動産業は昨年に続き、リモートワークの進展による山中湖畔などでの別荘販売が好調で、営業利益は33・4%増の10億5400万円となった。運輸業は貸し切りバスや高速バスの需要回復が緩やかなことや、燃料価格の高騰が影響し、12億100万円の営業損失となった。
23年3月期連結業績は、営業収益416億4千万円、経常利益31億2千万円、純利益14億5千万円を見通す。