テーマ : お茶・茶況

茶況(5月11日)買い手減少傾向 静岡茶市場 県産一茶

 静岡茶市場の県産一茶は、本山筋や沼津などから約1万7000キロが上場した。遅場所を除く産地からの持ち込み数量が細る中で、積極的に商談に臨む買い手の数も減少している。
 藁科は1000円台後半から半ばの商談成立が多かった。美和は一部の共同工場などを除き、持ち込みがほぼなかった。
 清水両河内は2000円前後が中心値。磐田や袋井などからも少量上場した。
 富士は800~700円台、沼津は700~600円台が多い。欠点が目立つ荷が値を下げられる展開が続く。郡部の中堅問屋は「全体的に水色は良いが、香りが足りない荷が多い。値ごろ品を選別して手当てする」と話す。

 藤枝 市場関係者によると、5月に入ってから気温が上がらなかったことなどが影響し、昨シーズンと同様に一茶の総生産量はあまり伸びなかった。
 島田、金谷、川根 JA大井川金谷工場は9工場から12口4243キロが上場し、やぶきたは1250円、出物の棒が1000円を付けた。同川根工場は12口1469キロが持ち込まれ、平均は1450円だった。
 榛原、相良 複数の茶業関係者によると、摘採が遅れたことで品質が伴わず、1000円を割り込む荷口が例年に比べ目立ったという。
 掛川、小笠 一茶生産を終了した生産者は二茶に向けてならし作業を進めている。
 袋井、森 袋井市の茶業関係者によると一茶の収量は昨年より増加しているものの、単価は安かったという。

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