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しずおかフィナンシャルG10月設立 静銀子会社5社、本体と並列

 静岡銀行は10日、持ち株会社「しずおかフィナンシャルグループ(FG)」を10月3日に設立すると発表した。社長に柴田久静岡銀頭取(58)、会長に中西勝則同会長(68)が就く。静岡銀と傘下の子会社のうち5社を並列にすることで、グループの収益力やガバナンス(企業統治)を強化し、地域経済の持続的発展に向けた事業領域拡大を目指す。

しずおかフィナンシャルグループ(10/3~)の組織体制
しずおかフィナンシャルグループ(10/3~)の組織体制

 持ち株会社移行後に銀行と並列関係に位置付けるのは、静銀経営コンサルティング、静銀リース、静岡キャピタル、静銀ティーエム証券と、持分法適用関連会社のマネックスグループ。同FGの役員人事は、6月17日の株主総会などを経て正式決定する。
 同日、静岡市内で記者会見した静岡銀の柴田頭取は持ち株会社移行の背景について「金融機関を取り巻く環境は、人口構成の変化や異業種の金融ビジネス参入などで変化している。一方で環境問題や格差社会など社会的課題の解決に向け、期待される役割も大きくなっている」と指摘。持ち株会社を頂点に銀行本体と5社を対等に位置付け直すことで、グループ各社が存在感を高め、銀行依存型のビジネスモデルから脱却し、課題解決型企業グループとして総合力に磨きをかけるとしている。

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