静岡人インタビュー「この人」 松浦弘季さん(吉田町)県高校野球連盟理事長に就任した
初任地の熱海高を皮切りに榛原高、池新田高などで野球部監督や部長などを務めた。県高校野球連盟では理事、常務理事を経て現職。掛川西高の数学教諭で、野球部では副部長を担う。55歳。

-就任の抱負を。
「野球人口が減少し、高校野球の部員数も減っている。小中学生に野球の魅力を伝え、部員数確保に努めたい。加えて、現3年生は入学時からコロナ禍の影響で大会中止や部活動停止などが重なった。葛藤を抱えてきた3年生のためにも、高校野球をやってきてよかったと思ってもらえるような素晴らしい大会になるよう運営したい」
-取り組みたい課題は。
「秋や春の地区予選のやり方についてはさらに検討すべき課題だと思っている。試合数に左右される選手の経験や投手への負担など、敗者復活戦の可否や試合日程も含め兼ね合いをうまく調整してベストな形を取れるよう協議する」
-自身の高校野球の思い出は。
「榛原高2年時、島田球場で静岡学園高と対戦し、いっぱいになった観衆の中で完投勝利できたことが思い出深い。とても気持ち良かった」
-高野連に携わるきっかけや、選手への思いは。
「池新田高在任時に浜岡球場の球場主任をお願いされたのが役員の始まり。あるとき面識ある審判の人から『(この仕事は)究極の雑用係だよね』と言われ、心に響いた。今でも主役である選手を支える裏方として意識している。選手たちは高校で大半が本格的な野球を終えると思うが、その後も何らかの形で野球に携わってほしい。野球の素晴らしさを子どもたちに伝承していってくれたらうれしい」