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都内に「プチ茶畑」お目見え 推進協、静岡の茶草場農法PR

 世界農業遺産「静岡の茶草場農法」を発信する展示が、都内の渋谷ロフトで開かれている。生物多様性の保全にもつながる独自の伝統農法と高品質な茶を一大消費地にアピールしている。15日まで。

伝統的な農法と高品質な茶をアピールする「静岡の茶草場農法展」=都内
伝統的な農法と高品質な茶をアピールする「静岡の茶草場農法展」=都内

 実践地域の4市1町(掛川、菊川、島田、牧之原、川根本)と県でつくる推進協議会の主催。掛川市の農園から持ち込んだ「プチ茶畑」を会場に設置し、周辺の茶草場で刈ったススキやササを茶園の畝間に敷く同農法の特徴を紹介している。
 同協議会の認定実践者によって生産された新茶の試飲も、来場者の人気を集めている。UCC上島珈琲が同農法の茶葉を使用して開発した自動抽出機「ドリップポッド」専用カプセルなども並ぶ。
 茶草場農法の維持・継承に向けては担い手の確保などが課題となっている。一方で、近年のSDGs(持続可能な開発目標)や社会貢献、環境に配慮した「エシカル」への関心の高まりが、追い風になるとの期待もある。
 掛川市担当者は「付加価値を含めて幅広く知名度の向上を図り、消費を拡大していくことで農家を支えたい」と意気込んだ。

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